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執筆者の写真Junko Marui

3−4年生クラス、英検5級にチャレンジ!

更新日:2021年5月17日

1月の英検5級にに3年生、4年生の生徒がチャレンジをして全員合格しました。


地域の大きな設備の整った大学での受験で、

保護者の皆さんからは、小学生のうちから、このような緊張感のある受験体験が

とても良い経験になったのではないか、とご感想が聞かれました。


以前、多くの生徒を受験させる時、

英検キットを英検本部より郵送してもらい、自宅の教室で受けさせたのですが、

このやり方はフェアにはならないな。。。と感じました。


英検には、私なりに疑問点があります。


1 私が中学生だった頃から出題内容が同じ

2 まだまだ暗記に頼る内容

3 言語習得に合格、不合格という基準

4 「日本付き短文語句整序」の数字で頭が混乱(私だけ?)

5 時代に合った内容だろうか


では、これらの項目を1つずつ説明をしていきたいと思います。


1 私が中学生だった頃から出題内容が同じ


December is the twelfth month of the year.

12月は一年の12番目の月である。


このような文章問題は、私が中学校で初めて英検を受けた時にも出題されていました。

現行の中学校で習う英語学習から、出題されているのだと思いますが、

このような同じパターンの問題が、40年以上、全く同じなのです。


First, Second, Thirdなどの序数の言い方は、英語の雑学程度で良いんじゃないかな。。。

それよりも、「First (of all) (まず最初に)」とか「for the first time (初めての時に)」

などの表現を五級レベルから扱っても良いのではないでしょうか。

よりコミュニケーション英語に近づくと思うのです。


2 まだまだ暗記に頼る内容


私の「合格を目的とした」(カギかっこにアンダーラインに注視してください!)

英検対策のやり方(5級から3級)は、

7日間完成 英検予想問題ドリルを与えて、ひたすら、何回も読ませて解かせます。

わからない答えは、解くまえに正解文章をノートに、

文章を言いながら何度も書かせて、


それから、また何回も解くことで、子供たちは問題のパターンを覚えて、

まあ、5回以上同じことをしていると、どんな子供でも、六割以上の正解率になってきます。


決してお勧めできるやり方ではありませんが、

英検学習で、英文法の解釈や単語を覚えることを目的とせず、

ただ、合格だけをねらうのには、このやり方で結果を出しています。


ただし、英語に全く触れていない子供たちには

このような乱暴なことをやらせているわけではありません。

ある程度、フォニックス学習が進み、

絵本も自分の力である程度、抵抗なく読めている子供たちに限ります。


それにしても、ただ、闇雲に問題を解くと、

合格ができるパターン練習での英語学習は、

私が推し進めるものではありません。


3 言語習得に合格、不合格という基準


ここの部分は、特に、英語教室の経営を始めた時から、

あまり好きな部分ではありませんでした。


言語学習なのに、「合格」「不合格」といった文言が、

テストの結果に刻印されることに違和感を感じていました。


長い教室経営の中で、「私の教室では英検対策はしません」と言い切っていました。

その代わり、中学生になったら、TOEIC Bridghe が受けられるレベルまで英語力を上げました。


私は、教室開設当初(約30年前)から、

コミュニケーションのための英語教室にこだわり、

「塾」という位置づけをされると、

「塾ではありません。英語教室です!」と言い返していました。


その分野でない方々には、どっちでも良いことなのですが、

私は、「英語」という、人との情報共有や心の結びつきができるツールが、

その人の、英語の力の点数化の材料となり、

そこで「できた」「できてない」という評価になり、

高校や大学の合否に影響を与えることが、

とても、やるせなく感じていたのです。


私は、英語という道具で、いろんな国の人々から、

いろんなことを教えていただき、助けていただき、

心の豊かさを育ててもらえたので、

「合格」「不合格」という響きに、違和感を感じています。


4 「日本語付き短文語句整序」の数字が混乱する


私は、小学校の頃から、算数が得意ではありませんでした。

中学校で英検を受けた時、

シンプルに、言語のテストだと思っていたのですが、


日本文の問題の1つ1つに、(21)(22)と番号があり、

与えられた英語の単語の1つ1つに、①、②と番号があり、

回答のところに、太文字の1、2、と番号があり、

そして、選ぶ答えは、③ー②、①ー④、の組み合わせから選ぶ。。。。


皆さん、混乱しないんですか?

私は、中学校で初めて英検を受験して、

「日本語付き短文語句整序」という問題をみた時、

ただでさえ、英検テストで緊張しているのに、

いろんな数字が目に飛び込んで、思考停止になってしまいました!!!


日本文、英単語、数字と、いろんな物が配列されている問題は、

算数が苦手な私には、今でも違和感を感じるものではあります。


5 時代に合った内容になっていない


Are you doing your homework, Jim?


No, I'm writing an e-mail to my father.

He is in New York.


もう、そろそろ、このような内容の問題は、

なくなれば良いのに。。。と思うのですが。。。


e-mailはビジネスにおいては使われていても、

学生の間では、e-mailでのやりとりは、

今や、SNSなどのコミュニケーションツールにとって変わっています。


子供たちが、全くイメージができないような出題ではなく、

今の時代にあった内容の問題に、

時代とともに変わって欲しいと願っています。


今回の5級の問題を中心に考えをまとめましたので、

級が上がると、また違った見方ができるかと思いますが、


今回、子供たちに英検対策の指導をしながら、

感じたことをまとめてみました。


色々と感じることはありますが、

英検の結果をもらった子供たちは、

次のレッスンから、とても生き生きとして、

コミュニケーションのための英語学習への取り組む姿勢にも、

今までよりも、勢いが見えてきました。


こういった変化があることが、

英検を受ける最大の効果かもしれません。



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